本記事は、THCHが規制される前に執筆されたものです。本記事のトピックである「THCH」は、日本国内において既に規制されたカンナビノイドですが、記録及びユーザーの参考資料として掲載しております。THCHは、2023年8月4日から「指定薬物」として規制対象になりました。THCH、ならびにTHCHを含む製品について、医療等の用途以外の目的での製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されています。当社においても、取り扱いを終了しているためTHCHに関するお問合せはお控えください。

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※チラクシーのフルリキッド及びプリロール製品等においては、法律を遵守しながらもより高い満足度を追求するため、配合するカンナビノイドの種類や配合率を随時変更しています。新しい成分を配合した商品については各商品ページをご確認ください。

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■THCHの成り立ち
THCH(テトラヒドロカンナビヘキソール)は、大麻に微量に含まれるカンナビノイドです。2020年に、イタリアの研究チームがCBDH(カンナビジヘキソール)と共に初めて単離に成功しました。この研究チームは、2019年にTHCP(テトラヒドロカンナビホロール)やTHCB(テトラヒドロカンナブトール)の単離にも成功しています。
THCHはTHC(テトラヒドロカンナビノール)とは異なる化合物ですが、同族体と呼ばれるものであり、THCに近い作用、つまりレクリエーション要素を持つと考えられています。2021年頃から流通するようになり、2022年にはSNSでも話題に上るようになりました。マイナーなカンナビノイドの中でもユーザーからの人気が高く、注目を集めたカンナビノイドのひとつです。
THCHにはΔ(デルタ)9THCHとΔ8THCHがあります。通常、THCHはΔ9のことを表します。Δ9THCHは、1941年に発明され数十年に渡り抗不安薬として流通したパラヘキシルという合成カンナビノイドの異性体として、存在は知られていたようです。異性体とは、分子式は同じですが異なる構造をもつ化合物のことです。THCHに関する論文や研究はほとんど見つけられないため、明らかになっている部分が非常に少ないカンナビノイドです。

■THCとの違い
THCHは、構造式もTHCと非常によく似ており、骨格はまったく同じです。主な違いは結合する炭素数で、THCは5であるのに対してTHCHは6ですが、この炭素数が増えると、よりレクリエーション要素が高まると考えられています。「THCの25倍強い」という噂も飛び交いましたが、この数字はCB1受容体への結合親和性の強さを表しており、実際のところはTHCの10〜15倍ほど強力なのではないかと言われています。これは、炭素数7であるTHCPに次ぐ強さとなります。いずれにしても、THCよりも強力であり、かつ天然由来のカンナビノイドであることから、THCHは人気を博しました。大麻から抽出できる量は微量であるため、流通していた商品は天然のカンナビノイドを元にラボで作られた半合成カンナビノイドだと考えるべきですが、「強力な中にもナチュラルさを感じられる」というレビューが多く見受けられました。

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