──カンナビノイドとサイケデリックに託した、希望という名の革命


彼は本気だった。
カンナビノイドやサイケデリックが、人々の心を救う未来。
まだ誰も信じようとしなかった“その先”を、彼は先に見ていた。

1995年。
後に「GRAY」と呼ばれることになる一人の若者が、千葉県に生まれた。
幼い頃、彼は家族と共に教会に通っていた。
その場所で出会ったのが、幼馴染であり、後に深い絆で結ばれるケビンだった。
物静かで礼儀正しい──そんな彼の性格は、少年時代からすでに変わっていなかった。
目立つよりも、信頼されることを選ぶ。そういう人間だった。

19歳になった彼は東京・歌舞伎町や六本木へと足を踏み入れる。
誰もが呑み込まれそうになるこの街で、彼は独自の感性でさまざまなビジネスに挑戦していく。
派手な光の下に身を置きながらも、彼の心の奥には「本当にやりたいこと」への渇望が燻っていた。

3年後。彼に転機が訪れる。
22歳。
タトゥーに強く惹かれた彼は、ワーキングホリデー制度を利用してオーストラリアへ渡る。
異国の地で器材を運び、掃除をし、下積みを重ねながら、タトゥーアーティストとしての道を切り拓いた。
それは単なる「技術」ではなく、表現者としての“アイデンティティ”を確立する旅だった。

その後、彼はさらに世界へと踏み出す。
アメリカ・ロサンゼルスでは、現地のディスペンサリー文化と合法市場の仕組みを肌で学んだ。
そしてメキシコ──サイケデリックとの出会いは、彼に深い内省と再生の時間をもたらした。
現地での彼の様子を見た人々は、彼の中に“癒されきらない傷”を感じ取ったという。
(動画提供:海外生活18年目 メック🦋@MekPiisua)

旅は続く。中東、アジア、そしてヨーロッパ──。
都市の喧騒から離れ、自然の中でひとり思索に耽る日もあれば、
出会った仲間たちと共にジョイントを回し、音楽を分かち合い、語り明かす夜もあった。
彼が向き合っていたのは、世界であり、人であり、そして自分自身だった。

果てしなく広がる砂漠に寝転がって見上げた星空の下、
あるいはビーチの夜風を浴びながら彼が何を考えていたのか──
それを知ることは永遠に叶わない。
けれど、当時の彼のSNSには、その旅が彼にとって“ただの休息”ではなかったことが確かに写っている。
何かを見つけようとし、何かを手放そうとしていた。
その眼差しが、そう語っていた。

世界を見た彼は、あるアイデアを胸に刻み、日本へ帰国する。
時は2022年。
大麻や薬物の所持・使用が厳しく禁じられているこの国に、
合法的に使用可能なカンナビノイド成分が黒船のように現れた頃だった。
市場も制度も未整備な中、彼はその領域に光を見出す。
ただの“流行り”ではない。
それは、かつて自分を救ってくれた“あの感覚”を、必要とする誰かに届けるための手段だった。


彼が見て、感じ、悩み、築いてきたすべてが──
やがて「GRAY CANNABIS」という名前に凝縮されていく。
それはブランドというよりも、彼自身の生き方そのものだった。

──GRAY #2に続く

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